今年の大学入試共通テストで、貨幣観について極めて正しい問題が出題されました。
おそらく、受験した生徒さんたちは、混乱したと思います。
しかし、問題文がとても丁寧に出題されていて、普通に素直に問題文を読めば、全員が正解できるサービス問題であった、と言えます。
参考までに、その問題を載せておきます。ぜひ解いてみてください。
倫理・政治経済の第6問です。その問4が信用の創造、問3が金融緩和はマネーストックを増やさないので無意味、という極めて正しいものでした。
https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/8448?page=6
この問題が出題されたことによって、これからの高校生の授業は信用の創造を正しく教えなくてはならなくなりました。さらに、公開市場操作による金融緩和では企業や家計のマネー(マネーストック)が増えないので、経済対策としてはほぼ効果がないことも教えなくてはならなくなりました。
つまり、家計や企業にマネーを移転させて景気回復させるには、政府が財政赤字を拡大して国民を黒字化させてマネーを移転させるしかない、という極めて当然のことを教えなくてはならなくなったのです。
本当に画期的なことがおきました。
共通テストの出題者に心から拍手を送りたいと思います。
これについて動画で説明したのでぜひご覧ください。
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これを機に貨幣論のみならず、本質的なことが正しい世の中になるよう導いていかなければなりません。
しかし、驚きと同時に不気味さもありますが・・・。