「危機感のない日本」の危機

年末年始の休暇が始まりました。

しばらく、年末年始のお休みに読むべき本を紹介したいと思います。

まず最初は大石久和先生の『「危機感のない日本」の危機』を紹介します。

「危機感のない日本」の危機

ここ20年で、日本人の平均所得は120万円も減少、GDPの世界シェアは18%から6%まで低下。

失われた20年(もう30年になりそうですが・・・)は、われわれ日本人の誤った選択の結果だった。

まさしく、その通りですね。

改革に改革を続け、「昭和の時代は古い。新しい価値観だ。」などといって先人たちの築いてくれた資産を破壊し続けた平成時代。

この誤りに気付くかどうか、が令和の時代をもう一度光輝く時代にすることができるかどうか、の分水嶺となるでしょう。

ぜひお読みください。

あんどう 裕(ひろし)

慶應義塾大学経済学部卒、大手鉄道会社入社。平成9年税理士試験合格。平成10年独立し安藤裕税理士事務所を開設。平成24年12月衆議院議員総選挙により初当選。以後3期連続当選。議員連盟「 #日本の未来を考える勉強会 」前会長。税理士。

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  • 大石先生の著書、私も読ませて頂きました。

    私は以下の著書を読み返したいと思います。

    ヒレア・べロック
    「ユダヤ人 なぜ、摩擦が生まれるのか」(祥伝社)
    https://www.amazon.co.jp/dp/4396615736/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_6ZNA3N7YCZJF9H820SSE

    私はこの休み期間中に再読をしたいと思います。

    ユダヤ戦争で、かつてのローマ帝国に敗れたユダヤ人は散り散りになりながらも、民族性や信仰といったアイデンティティは強固に保った。それが、世界中のネットワークとしての機能も果たしているのかもしれません。

    しかし、べロックの上記の著書によると、

    『「移住→初めは親和→違和感→反目・憎悪→迫害・追放→移住」のサイクルを、時代と土地を変えて延々と繰り返してきた。』

    と言われております。

    つまり、ディスポラスなタイプの社会を望んでしまうと摩擦だらけになり、収集がつかず、国家の基盤が破壊されることを意味します。

    『またユダヤ人に対しては、秘密の護持、選民意識・優越感の表明をやめるよう訴える。 さもないと、ユダヤ問題は近いうちに、もっとも悲惨な結末にを迎えるであろうと、20年後のホロコーストを予言するような発言もしている。』

    秘密の護持、選民思想、優越感の表明。
    昨今のグローバル資本主義の思考そのまま現れてませんか?
    また知らぬ間に、我々日本人もそうした思考に飼い慣らされていませんか?

    昨今のグローバリズム、個人主義、虚無主義が蔓延する社会の「遠因」は何なのか?
    アンソロジーとしても読める上記の著書を私は読み返したいと思います。

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