果たして日本は道徳的な国家なのか

外国人労働者の派遣業が行われています。

ある人材派遣業者のホームページには、「農繁期リレーにより安定供給が可能です。」と、あたかも物品のような宣伝文句がうたわれています。

日本の農業は後継者不足が深刻で、跡継ぎがいないところも増え、耕作放棄地も拡大する一方です。

食糧自給率は低下し、世界の人口が増える中で、日本人の食糧は確保できるのか。

日本の将来は深刻な食糧難と資本や土地を外国人(特に中国人)に支配にされる発展途上国としての立場に向かっているような気がしてなりません。

このような人材派遣業に疑問を持ち、日本人が十分な対価を得て働ける就業環境を作るのが政府の役目です。農業に競争原理を導入し、政府からの支援は最小限にするのは、食糧の大切さを知らないお花畑のなかで暮らしている人の発想にすぎません。

あんどう 裕(ひろし)

慶應義塾大学経済学部卒、大手鉄道会社入社。平成9年税理士試験合格。平成10年独立し安藤裕税理士事務所を開設。平成24年12月衆議院議員総選挙により初当選。以後3期連続当選。議員連盟「 #日本の未来を考える勉強会 」前会長。税理士。

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  • グローバリストと呼ばれる多国籍企業者と禅についての対談記事です。

    ジョブズの師、乙川弘文は「利他」の現代的意義を再定義する:中島岳志 × 柳田由紀子 対談(WIRED)
    https://wired.jp/2020/08/16/kobun-otogawa/

    決して禅を否定するわけではありませんが、グローバリズムと禅は、ある意味親和しやすい部分があるように見受けます。

    禅はエリート主義的で修行も厳しい。
    頑張って修行した者だけが救われる一面もあるように思えるのです。つまり、グローバリストが喧伝する「頑張った分だけ報われる」という思想と親和しやすいということです。

    裏を返せば、「他力」という支援や共同性の部分だけを目隠しすれば、"自力"という部分だけを取り出せば両者は共通します。
    この記事にもある「隣人」という発想はグローバリストと禅には無いのです。

    そうした「禅的思想」の"自力"だけをピックアップして、既存のメディアが喧伝し、国民同士で"自力競争"を仕向け、国民を分断させているように思えるのです。

    これこそ、まさに「思想戦」で、我が国はこうした「思想戦」とも戦わなければならない。
    ご存知でない方は、是非お考え頂きたいですね。

  • 安藤先生こんにちは
    いつも動画を見て勉強させていただいております。
    今日は youtube でお勧めに上がってきた 動画がものすごく刺さったので是非紹介させてください。

    【畜産農家の悲鳴】これが現場のリアルな声
    https://www.youtube.com/watch?v=Nny1Au2ps1o

    これは 畜産に限らず 日本国内の全産業の声だと思います。

    我慢強い おとなしい日本人もそろそろ我慢の限界だと感じました。

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