厚生労働省の中央最低賃金審議会は、2024年度の最低賃金引き上げに向けた議論を始めました。最低賃金を5%引き上げると、金額としては過去最大の50円に達します。この引き上げは、物価と賃金の好循環を促進し、労使共にとって重要なステップとされています。
しかし、最低賃金の引き上げは一部の中小企業にとっては大きな負担となります。賃金を上げられない企業は経営難に陥る可能性があり、特に従業員20人以下の企業ではその影響が顕著です。中小企業の平均賃上げ率は大企業と比べて低く、2020年度の平均賃上げ率は3.34%に留まっています。
中小企業が賃上げを実現するためには、政府の支援が不可欠です。具体的には、社会保険料の減額や消費税の廃止、ガソリン税の廃止などが考えられます。これらの政策により、企業の負担を軽減し、賃上げの原資を確保することができます。
しかし、現状ではプライマリーバランス黒字化目標が閣議決定されており、消費税減税や保険料の減額といった政策は実現が難しい状況です。この目標があるため、政府は減税策を講じることができず、企業の賃上げ支援策が限られています。
最低賃金の引き上げが進む中、企業の新陳代謝が期待されていますが、実際には多くの企業が経営難に直面することが予想されます。そのため、政府はプライマリーバランス黒字化目標を見直し、企業に対する具体的な支援策を講じるべきです。
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