国の債務超過額が17年ぶりに減少したというニュースが話題になっていますが、私はこの数字に疑問を持っています。なぜなら、この数字は財務省が作成する「国の財務書類」に基づいているからです。
財務省は、企業会計の手法を参考にした国の財務書類を作成しています。しかし、私はこの手法が適切ではないと考えています。なぜなら、企業と国家は全く異なる存在だからです。
企業は利益を追求し、株主に配当を行うことが目的です。そのため、企業はバランスシートを作成し、配当可能な利益を算出する必要があります。また、債権者に対して、自社の返済能力を示す必要もあります。
しかし、国家は利益を追求する存在ではありません。国家の目的は国民の幸福を実現することです。そのため、国家はバランスシートを作成する必要はなく、配当を行う必要もありません。また、国家は債権者に対して返済能力を示す必要もありません。なぜなら、国家は通貨を発行する権限を持っているからです。
つまり、財務省が作成する「国の財務書類」は、企業会計の手法を無理やり当てはめたものであり、その意味が不明確です。
債務超過額がニュースで大きく取り上げられることで、国民が不必要に不安を感じている
国の債務超過額がニュースで大きく取り上げられることで、国民は不必要に不安を感じています。国民は、「国の借金が膨らんでいる」「将来の世代につけ回しをしている」などと不安に思うようになります。
しかし、国の借金は企業の借金とは全く異なります。企業の借金は、実際に借金をしているため、返済しなければなりません。しかし、国は、おカネを生み出す権限「通貨発行権」を持っています。実が、国が国債を発行して財政赤字の形で支出すると、その分国民は豊かになる。つまり、政府の赤字はみんなの黒字になるのです。
国の借金が増えても、国民の生活に悪影響はありません。むしろ、国の借金が増えることで、国民の資産が増えることになります。
財務省の役割について改めて考える必要がある
財務省は、国の財政を管理する機関です。しかし、財務省が作成する「国の財務書類」は、その意味が不明確であり、国民に不安を与えるだけのものです。
財務省は、国民に不安を与えるような「国の財務書類」を作成するべきではありません。国民の不安をあおるのではなく。国民を豊かにするのための政策を立案し、実行するべきです。
私は、財務省がこれらの責任を果たすことで、国民の不安が解消され、より良い社会が実現できると信じています。
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