年末年始のお休みで読むべき本。きょうは父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
ギリシャの財務大臣を務めたヤニス・バルファキスの著作。
私も国会質問で一度引用させてもらいました。
おカネの本質をきちんと説明している本です。
『ここで質問。銀行はミリアムに貸す50万ポンドをどこで見つけてくるのだろう?
勘違いしないでほしい。「預金者が預けたおカネ」は不正解。
正解は「どこからともなくパッと出す。」
ではどうやって?
簡単だ。銀行の人が5という数字の後にゼロを5つつけて、ミリアムの口座残高を電子的に増やすだけ。』
この信用の創造が理解できない人が、いまの日本の経済学者であり、その人たちが政治家に経済政策のレクチャーをし、ありもしない日本の財政破たんを教育しています。
信用の創造を理解し、日本の国債の破たんはあり得ないことを理解している人が財務大臣をやる必要がありますね。
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西郷南洲遺訓集より
第13ケ条
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。能く古今の事跡を見よ。道の明かならざる世にして、財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
税金を少なくして国民生活を豊かにすることこそ国力を高めることになる。だから国の事業が多く、財政の不足で苦しむような事があっても決まった制度をしっかり守り、政府や上層の人達が損をしても、下層の人達を、苦しめてはならない。昔からの歴史をよく見るがよい。道理の明らかに行われない世の中にあって、財政の不足で苦しむときは、必ずこざかしい考えの小役人を用いて、その場しのぎをする人を財政が良く分かる立派な役人と認め、そういう小役人は手段を選ばず、無理やり国民から税金を取り立てるから、人々は苦しみ、堪えかねて税の不当な取りたてから逃れようと、自然に嘘いつわりを言って、お互いに騙し合い、役人と一般国民が敵対して、終には、国が分裂して崩壊するようになっているではないか。
希望退職を募る上場企業、2年連続で80社以上 商工リサーチ調べ(朝日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7ce2975e54da4c512b76f047250152f6df68202
政府が粗利補償と国債発行をしないから、上記のようなことになるのですが、国民も粗利補償と国債発行を政府・国会議員に嘆願しないのも悪いですね!(嘆願されている方は別)
結局、今の大企業の経営感は50代は減らしたいが、若手を育てたい気概は微塵もないため、安く雇いたいという意図が見え見えです。
それに、今の経営者や社長クラスの人間は、バブル世代を謳歌した人達。全てとは言わないが、はっきり言って何も考えずに生きてきたような人達ですよ。思考や価値観も「バブル」そのもの(苦笑い)。彼等こそ新自由主義者に媚びへつらう"イエスマン"ですよ!
「人件費を削る=仕事してる」と思っている人達です。
はっきり言って、そんな「弱虫」達のもとで仕事をする気はありません!
政治家が悪いのと同じくらい、虚無主義的な雰囲気に呑み込まれる国民をも憎みます!