「ミートショック」という言葉は知っていますか?
すでに世界で「食糧争奪戦」は始まっています。そして、日本はすでに負け始めています。
この記事にもある通り、外国の食糧輸出量の減少により、外食のみならず日本の家庭の食卓にも影響が出てきます。
グローバル化は政治不信を招く温床
世界の物流がグローバル化すればするほど、外国の事情が国内の家庭に影響を及ぼすのです。日本の政府がこれに対処するには時間がかかります。その時間がかかる間に、政治不信は高まるのです。
まだこのミートショックは日本の中でそれほど認識されていないので、政治不信までは至りませんが、これが長期化あるいは更なる高騰となれば、政治の力量が試されることになるでしょう。
今回の自民党総裁選挙でも、食糧自給率のことが議論になりました。このことは、以前のこのブログでも紹介しています。日本人の命に係わる農業政策
すでに日本は世界で食糧の買い付けで「買い負け」ている
このブログで引用した記事の中で、ある総裁候補が『国内で必要な食料を100%まかなうことは難しくなっていると指摘。「大事なのは何かが起きたときに買い負けない経済力だ。」』と言っていたそうです。
しかし、その「何か」は今現在起きていて、日本はすでに買い負けているのです。つまり、この理屈は破綻しています。このように現実を知らない人には、とても日本のかじ取りは任せられません。
日本の食糧事情は、すでに危機的状況にあります。農業支援は国民生活の安定のために取り組まなくてはならない喫緊の課題なのです。これこそが安全保障問題です。
肉だけではなく小麦も危ない
そして、この記事でもう一点注目してもらいたいのは、小麦です。
日本人はたいてい日本の食糧の売買は自由競争で行われていて、社会主義的な政策は採られていない、と考えていると思います。
しかし、そうではありません。
日本の小麦はほとんどが輸入に頼っているので、政府が責任をもって輸入し、国内に供給しています。つまり、小麦に関しては政府が輸入を管理し、国内に支給しているのです。民間が自由競争で供給しているのではありません。
これは、政府による食糧の統制と言えるでしょう。統制というと社会主義的なニュアンスを感じると思いますが、このように国民生活に直結することについては、社会主義的な政策も必要なのです。
国民生活安定のためには社会主義も必要
日本では何となく「資本主義は正義で社会主義は悪」というイメージがありますが、国民生活を守るためには、資本主義一辺倒でもダメだし、社会主義一辺倒でもダメなのです。
資本主義が必要な部分には資本主義を、社会主義が必要なところには社会主義を採用するのが、国民生活を安定させるために必要な考え方なのです。
そのうち「サプリメント」の広告が今以上に増えそうな気がします。”食糧不足”に乗じて。
また「健康管理」と称する”誤魔化し”に乗じて。
大体、食糧は日常生活と儀礼といった文化・伝統と合一であることを自覚しないから「単に飯が食えればいいのだぁ」と、茶漬けでも喰うように言うわけです。
こうした態度が、そもそも地に足がついていない証拠なのです。
そうですね。人工物で解消するのはどうかと思います。
安心安全な食べ物をしっかり食べて健康管理したいですね。
世界中で食料の奪い合いが始まっているのに、国内では需要の奪い合いをさせている。
農家には自立を推し進めて、国は自立できない程に弱体化していますね。
農業を普通の産業と同じように考えてはだめですね。生命を守る最も大事な産業です。
スーパーから食品が消えるような事態をお考えですか。また、購入が困難になると予想される時期は 何時頃とお考えですか。よろしくお願いいたします。
いますぐ、というわけではありませんが、それに備える必要はあるでしょう。
実際に食品の値上げは続いていますし、賃金は上がりません。