新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新しい年になり、本年がいい年になるよう、願っているところです。
新年にふさわしい大著をご紹介します。
この本が出されたのは2016年末。もう5年が経過しました。
おそらく、現代貨幣理論(Modern Monetary Theory,MMT)を日本で紹介した最初の本ではないかと思います。
私は、この本を読んで「これだ。いまの日本は貨幣観が間違っているから、すべての経済政策が間違っているのだ」と確信した本です。
翌年の春には、私は自民党の若手議員に呼び掛けて「日本の未来を考える勉強会」を創設し、この本の著者の中野剛志先生に講師を務めていただきました。
その後、MMTが世間の話題となり、いまの緊縮財政を止めさせる一つの大きなきっかけとなりました。
その意味でも、私にとっても大きな思い出のある本です。
大著ですが、ぜひ読んでみてください。
新年あけまして、おめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
今年は参議院議員選挙がございます。
安藤先生の国会議員への復帰を切に願う次第です。
中野剛志さんの「富国と強兵」は、総合的に安全保障を見ることの視点とその目の置き場所を確認させて頂きました。
「安全保障」と聞くと、どうしても軍事や防衛、尖閣諸島や北方四島の問題とカテゴライズしがちです。
そこに、本来あるべき非軍事の面と軍事の面の連なりが、総合的な安全保障であることを述べられております。
また文章が活きているためか読みやすく、あっという間に要点を掴ませて頂きました。
しかし、軍事面は勿論、非軍事面での間接・直接侵略への対処も考えていくためにも、この著書も有効と心得ます。
パウロ・フレイレ
「被抑圧者の教育学」(亜紀書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/4750515450/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_DKQKXZX4GDB1119QR607
ブラジルの教育学者で新自由主義や共産主義と言ったセクト主義的な抑圧文化に対峙すべく、識字運動などの教育思想の面から中南米諸国を中心に第三世界で活動された方です。
中南米諸国と言えば、1970年代の新自由主義の嵐が吹き、各国でアメリカや多国籍企業の息のかかった独裁政権が誕生しました。
そうしたセクト主義的な抑圧文化に識字教育や人々との連帯を通した教育活動を通じて、非抑圧者の解放へと導こうと奮闘された論理が書かれております。
新自由主義や共産主義といった抑圧的な文化の”爆撃”を受けた国々の事を我がこととして教訓を刻むことは、今の私たち日本人に必要なことではないでしょうか?