昨日は河野太郎衆議院議員が自民党総裁選挙に正式に出馬表明をしました。
今のところ3名の出馬表明
現在のところ、岸田さん、高市さん、そして河野さんと三人の方が立候補を正式に表明しています。
ほかにも立候補が取りざたされている方もいらっしゃいますが、今回の総裁選挙はこの3人で争うことになるでしょう。
高市さん応援には「残念だ」の声も多い
二日ほど前に、私は高市候補予定者を応援する、という記事を書きました。
その記事には、案外「あんどうさんが高市さんを応援するのは意外、残念だ」「高市候補に反対」のコメントも多くて、まあ、そうかもしれないな、と思いました。ある意味、予想通りでした。
高市さんは新自由主義者か
たしかに、高市さんのこれまでの主張や、今回発表されている政策をみても「新自由主義者ではないか」という疑念は付いてきます。
おそらく、そうなのでしょう。私も、高市さんは、これまでの小泉改革に続く改革路線が基本的には好きなのだろう、という気がいたします。
高市さんの税制改正案にも疑問
また、税制改正の意見についても大いに疑問があります。特に個人所得税を一律10%にするなど、あり得ません。金融所得課税強化はいいのですが、30%などと言わず、分離課税をやめて総合課税にすればいい。そのほうがよほど公平な税制になります。
消費税減税に踏み込めていないし、質疑応答では消費税減税はしない、と言い切ってしまったことも失敗でした。「消費税を下げたら、また上げるときに苦労する」とは自民党の消費税増税派議員の言いぶりそのものです。これに失望した方も多いと思います。
プライマリーバランス黒字化凍結と成長投資促進は大きい
しかし、プライマリーバランス黒字化目標の当面の凍結や、第三の矢として成長促進投資を掲げたことは非常に大きいと感じています。
デフレ脱却のために、最も足りなかったのは、政府支出の拡大です。これを阻んでいたのが、プライマリーバランス黒字化(PB黒字化)でありました。
成長促進投資を明確に打ち出せば、いまの日本に足りない「大規模・長期・計画的」な投資が可能になるでしょう。
そして「プライマリーバランス黒字化目標凍結」と「成長投資促進」だけでも総裁選挙で掲げて総裁選挙に勝ち、自民党の公約にプライマリーバランス黒字化目標凍結を掲げて衆議院選挙に勝利すれば、強大な力を持つ財務省をとりあえず黙らせることができます。
これには非常に大きな意義があるのです。
岸田さんも魅力的な政策
岸田さんも、理念としては、非常にいいことを言っておられますが、現在のままでは財源の壁に阻まれて政策実現は極めて小さなものになるでしょう。何よりもデフレ脱却をすることは不可能です。
しかし、岸田さんが、仮に、少なくともデフレ脱却までのプライマリーバランス黒字化目標(PB黒字化目標)の凍結、さらには消費税減税あたりまで踏み込んでくれれば、他の政策は、新自由主義からの脱却を明言していることも含めて大いに期待できるところです。
岸田さんと高市さんが勝ち残って決選投票を行い、双方の良いとこ取りをして自民党の公約にするのがベストでしょう。
PB黒字化凍結の公約化が必要
いずれにしろ、プライマリーバランス黒字化目標凍結を掲げて衆議院選挙に勝つことが必要です。PB黒字化を凍結して財政赤字を拡大し、デフレ脱却を果たせば「財政赤字が問題だ、と言っていたのは何だっかのか?」という議論が必ず出てきます。
そうなれば、消費税減税も現実的な政策として視野に入ってくるでしょう。そのくらいの段階を踏む必要があると思います。
本当は一足飛びにPB黒字化撤廃と消費税減税、さらには消費税廃止まで言ってくれればベストなのですが、そこまでは望めません。
一歩ずつ前進できるように、皆さんのご協力をお願いいたします。
ブログが大変読みやすい。背景の色も字の大きさも目に優しくていいです。私も高市さんを応援しています。
安藤先生頑張って下さい!
安藤先生頑張って下さい!
応援してます!☺️
ありがとうございます!
高市さんを応援しているのですが、会見で消費税減税をしないと断言してしまったのは失敗でしたね。
今のままであれば、保守層以外の党員票は見込めません。
新自由主義的な政策の転換も、先に岸田さんに言われてしまいましたので、困ったなと思っています。
高市さんの事務所にも伝えましたが、応援している国会議員の先生方からも改めるように言ってあげてください。
それくらいの事を聞ける度量がないのであれば、総裁には相応しくないと思います。
そうなんですよね。消費税減税を完全否定したのは失敗でした。消費税減税まで踏み込めればよかったのですが。
新自由主義からの転換もそうですね。おっしゃる通りだと思います。ご本人に伝わるようにします。
プライマリーバランス黒字化凍結を掲げ、社会資本に大胆の投資するという意味で、確かに高市さんの方が具体性があっていいのかもしれません。ただ、総理大臣になるには、経験値が少なく、ご自分の理念に突っ走ってしまうような危うさも感じます。所得税率10%一律もやりかねないのが、怖い所です。岸田さんは確かに国債を国の借金と言っており、国債の信用に未だにこだわっておられるのが、残念なところですが、家賃支援や持続化給付金にも言及されています。まず目の前で困っておられる方々を経済的に救うことが大切なのではないでしょうか。次のステップに行くのは、それからでも遅くないと思います。消費税については、お二人とも下げることは考えておられないので、この点については非常に残念です。具体的政策はもちろん大切ですが、「新自由主義からの転換」という理念を全面的に打ち出すことも大切です。安藤先生が高市さんを支持されるのは、それはそれで一つの選択だろうとは思います。ただ、高市さんが総理になると、本当に困っている人たちは救われないとは思います。
富山妙さん、ありがとうございます。
ご指摘はその通りだと思います。ご懸念もよくわかります。
今回の総裁選挙は、岸田さんと高市さんで決選投票をして、どちらが勝ってもその後の政策は両方の「良いとこ取り」をしてもらうのがベストだと思っています。
実家が久御山、住民票は宇治市の人間です。安藤先生は選挙区なので、高市早苗支持者から検索してここにたどり着きました。
普通の会社員で政治や経済、金融などに疎く、適切なコメントなど出来ないのですが、勉強の為にブログ拝読しようと思っております。
何卒よろしくお願いいたします。🙇♂️
ありがとうございます!どうぞよろしくお願いいたします。
安藤先生
ご返信ありがとうございます😊
Twitterも追いかけていますので、引き続きよろしくお願いします。
昨日、高市早苗さんの著書届きまして、読み始めています。
プライマリーバランスとか金融用語はまだ馴染みが無く、苦戦しております。😅
地道に続けて行きたいと思います。
よろしくお願いします。