安倍元総理が「台湾有事は日本有事。そして日米安保の有事でもある。」と発言し、中国がかなり反発しています。
台湾が中国のものとなれば、日本にとって死活問題となるシーレーンが中国に握られることとなり、資源輸入の観点からも日本の独立と安全保障は危機的状況に陥ることになります。
そうならないためにも、台湾と密接に連携し、米国の支援も頼みながら、有事が発生しないような体制を作らなくてはなりません。
そのためにも、経済の再生が必要です。
長いデフレ不況のために、日本経済が停滞している間、中国は大きく成長し、経済力も軍事力も完全に日本を凌駕してしまいました。失われた30年は、日本にとって、本当に悔やまれる30年でした。この間の経済成長が、それ以前のもののようであれば、あるいは米国や他の先進国並みの成長をしていれば、まったく状況は異なっていたことでしょう。
また、憲法改正も、自民党結党時の精神に基づいて議論されていれば、全く状況は異なってくるでしょう。すなわち、「国力に相応した自衛軍備を備え、在留外国軍隊の撤退に備える」という精神です。自主防衛を怠らない、ということですが、これも戦後70年以上も放置してしまい、真剣に議論しようとしてきませんでした。
これから、そのツケを払っていかなくてはならないでしょう。厳しい状態が続きます。
孫子の兵法に「兵は詭道なり」という言葉があります。多くの日本人は「論語読みの論語知らず」同様、「孫子読みの孫子知らず」でしょう。
それを知っていれば、安全保障への真剣な理解と行動実践は伴っていたはずです。
「経済だけに縋っていれば安心だ」
「株に縋っていれば安心だ」
こうした「寄り掛かり型の他力本願」の発想はやめなさいと言いたい。
アメリカに頼る必要もない。中国・ロシアは尚のこと。自分達の国は自分達で守る。
「日本は武の国」と言いながら「武」から目を背けているようでは、外国から”腰抜けサムライ”と馬鹿にされるのが落ち。
国会議員、財界人、起業家、大手メディア。
それに旧家に至るあらゆる層の人達は、外国から馬鹿にされていることを認識できているのでしょうか?この期に及んで(^^;