過去最大の補正予算が実は超緊縮な件

補正予算が成立しました。

V字回復は困難

過去最大と喧伝されていますが、実は中身を見ると超緊縮。まだまだ財務省の影響力は大きく、日本経済のV字回復は困難な状況にあります。

21年度補正予算が成立 今年度歳出は計142.5兆円

たとえば、持続化給付金のあとの給付金制度である事業復活支援金は、法人で最大200万円だったものが250万円に拡大され、売上高の減少も50%以上減少から30%以上減少に、対象が拡大されているものの、最大250万円の支援が受けられるのは売り上げ規模250億円以上の企業のみに限られています。

事業規模・業種を問わず、すべての企業を救うという思いは感じられません。

個人事業主に対しては、最大100万円受けられたものが50万円に減額されています。

V字回復のためには、必要なところに十分な支援を行うことがなによりも必要です。

このような給付を行うと、かならず「ゾンビ企業を救うのか」という批判が出てきますが、ゾンビ企業が発生するのは景気が悪いからです。

ゾンビ企業はなぜ生まれるのか

景気がよければ、ゾンビ企業は自然と退場せざるを得なくなり、儲かる企業だけが残るようになります。デフレで景気が悪い状態が長く続いているので、ゾンビ企業が発生してしまうのです。

ゾンビ企業が発生する最大の要因は、デフレから脱却させることができない政治の力がないからです。

ここをはき違えてはなりません。

ゾンビ企業を誕生させないためにも、大胆な支援と経済回復のための大規模予算が必要なのです。

1件のコメント

“ゾンビ企業”を産んでいる人達の的確な判断力の無さが、こうした形で現れます。

・〈独自〉北京五輪への政府関係者派遣見送り きょう表明(産経新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e9d5e4f736695bd7862ae4134b5d63bc32754fc

そうこうしているうちに”オミクロン株”の拡大。

・オミクロン株の市中感染、急速拡大に警戒 大阪、京都で計5人に(毎日新聞)

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あんどう 裕(ひろし)前・衆議院議員
慶應義塾大学経済学部卒、大手鉄道会社入社。平成9年税理士試験合格。平成10年独立し安藤裕税理士事務所を開設。平成24年12月衆議院議員総選挙により初当選。以後3期連続当選。議員連盟「 #日本の未来を考える勉強会 」前会長。税理士。