「少子化は国難」といい、多くの少子化対策をしていますが、日本の少子化は一向に留まる気配を見せません。
実は、少子化は当面は止まりません。なぜなら、出産適齢期の女性の数が減っているので、当面は人口減少は止まらないのです。
しかし、いまの少子化の根本原因は、じつは貧困問題です。
50歳男性の未婚率(一度も結婚したことがない人の割合)は25%に達しようとしています。
そして、所得の高い人ほど婚姻している比率が高い。完全に所得と結婚には相関関係があります。
また、以前の30代の所得の方が現在の30代の所得よりも多い。
確実に若い世代は以前の世代に比べて、名目所得も貧困化しているのです。
少子化の根本原因は貧困問題である。
このことを強く認識し、それに応じた対策を講じなければ、日本の少子化は止まりません。
その動画をアップしましたので、ぜひご覧ください。
東京工業大学の中島岳志さんの記事を読んでおりました。
「利他」の問題についても、国会議員は国家レベルで考えていくべきではないでしょうか。
押し付けがましい「善意」は”偽善”と同じで、詐欺的で自らの利益だけを考える人だと多くの人は認識します。
○中島岳志「利他的であること」(みんなのミシママガジン)
『しかし、一方で、「利他」には独特の「うさんくささ」がつきまとうことも事実です。利他的行動に積極的な人に対して、「意識高い系」という言葉が揶揄を込めて使われたり、「偽善者」というレッテルが貼られたりすることがあります。結局のところ、利他的な振る舞いをすることで「善い人」というセルフイメージを獲得しようとする利己的行為なのではないかという疑念が、そこには沸き起こってしまうのです。
しかも利他行為の「押しつけがましさ」は、時に暴力的な側面を露わにします。誰かから贈与を受けたとき、私たちは「うれしい」という思いと共に、「お返しをしなければならない」という「負債感」を抱きます。うれしいんだけども、プレッシャーがかかるというのが、贈与の特徴です。もし、返礼をする余裕がない場合、二人の間には、次第に「あげる人」「もらう人」という上下関係が構築されていきます。「私はあの人を援助している」/「あの人からは一方的にもらってばかりだ」という双方の思いが蓄積していくと、ここに支配-被支配の関係が自ずとできあがっていきます。これが利他的な贈与の怖いところです。』
こうした事は、たとえ正しい政治的行動であったとしても、よくよくお考え頂いた方が宜しいかと思いますよ。
○中島岳志「利他的であること」(みんなのミシママガジン)
https://www.mishimaga.com/books/ritateki/002612.html
本件、同意見です。
ありがとうございます。