岸田内閣の大方針に「新自由主義からの転換」が掲げられていますが、さっそく暗雲が立ち込めています。
竹中・アトキンソンはいなくても
うーん。経済団体の充て職は仕方ないとしても、かつての「未来投資会議 構造改革徹底推進会合」の主要メンバーだった人たちも3名ほど入っています。これで新しい資本主義が実現できるのでしょうか?竹中平蔵氏やアトキンソン氏がいないからといって、安心できないとは思いましたが、やっぱり、という印象です。
このメンバーでは「新しい資本主義とは、規制のない自由な経済活動の下に発展する資本主義である」みたいなことを言い出すような気がしてなりません。
新自由主義の問題点は私も解説動画を出していますので、ご覧ください。
ましてや、財政出動は財務省が事務次官が異例の寄稿を行い、それに賛同する有識者・新聞・テレビ等が積極財政を総攻撃しています。
緊縮財政と新自由主義は相性がいい
緊縮財政と新自由主義は相性がいいのです。財政出動は悪なのだから「財政再建はやり遂げます!政府支出は拡大しません!政府支出を拡大しないで経済成長するには民間活力を最大限活用するしかない。だから規制緩和だ!」という流れになるのです。
総選挙でも、バラマキ合戦という言葉に呼応して「私は次世代にツケを回さない、身を切る改革を実行します!規制緩和で経済成長を達成します!」ということを主張する候補者が勢力を拡大する恐れがあります。
そうなってくると日本の停滞は継続することが確定的となり、平成の停滞が令和の時代にも持ち越されることになるでしょう。最悪の展開ですね。新自由主義からの転換は前途多難です。
そうならないためにも、次の総選挙では本気で積極財政を推進する候補者を当選させる必要があります。本当に大事な選挙になります。
新自由主義者は国民に対し「我々の為に苦労しろ。君たちは我々の下僕だ」と言いたいのでしょう。
そうした”引き倒し合戦”を展開している間に、日本周辺の安全保障の問題が脅かされます。
外国勢力は日本の”引き倒し合戦”を利用するでしょう。
いつも思うのは、新自由主義者って”臆病”なんでしょうね。誰かに使えていないと自分が保てないのでしょうね。例え、それが外国勢力であったとしても。昔の武士社会のように、殿様に「ははぁ」と低頭できる存在がいないとダメなんでしょうね。
自由という言葉に騙されるのですよね。自由とはつらいものだし、そもそも革命思想なのです。
そこが理解されず、自由が最高の価値観のようになってしまっているところが問題です。