財務省が自ら評価した2020年度の財政に対する評価は「C(目標に向かっていない)」というものでした。
2020年度は、確かに新型コロナウイルス対策で巨額の補正予算を編成せざるを得ず、財政赤字が大幅に拡大した年でした。
これによって財政再建が遠のいたのは事実でしょう。
しかし、そもそも財政再建を目標にすること自体が間違っています。
同じ「C」でも全く違う理由の「C」
私が評価するなら、同じく「C」を付けて目標に向かっていない、とするでしょう。しかし、私のいう「目標」は、まずコロナで経済的に困窮する国民を救済するための予算を確保すること。同時に、新型コロナ対策で最前線で働く医療現場が存分に仕事ができるような十分な予算措置を講ずることです。さらには、デフレ完全脱却までは継続して大幅な財政支出拡大が必要です。
これらが不十分なので、評価は「C」にせざるを得ないでしょう。同じ評価でも、全く異なる理由からの評価になります。
すでに2022年度予算は緊縮型で編成されている
すでに来年度予算編成の概算要求は終了しました。しかし、すでに概算要求の基本方針の段階で、2020年度当初予算と同様の緊縮財政の方針が示され、各省庁はその方針に従って概算要求をしています。元の姿に戻ってしまったのです。
このように、財政再建・プライマリーバランス黒字化目標達成のための動きは、財務省主導で着々と進められています。
これを阻止し、コロナ禍を早期に収束させて、その後の経済をV字回復させ、デフレ完全脱却を果たすためには、財政健全化ではなく、財政赤字の拡大による国民の救済がなによりも必要です。
自民党総裁選挙が大事
それを実現するためにも、今回の自民党総裁選挙でプライマリーバランス黒字化目標(PB黒字化目標)凍結を訴える高市早苗候補が勝利することが必要です。岸田さんも、ぜひそのことを訴えてもらいたい。
次の総理が、財務省の反対を押し切って財政赤字拡大に踏み切るためには、選挙の公約として掲げ、選挙に勝ち切ることが必要なのです。
ぜひ皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。
窮鼠猫を噛む…今の日本は多くの分野で窮する状況にあります。
国民はなぜこの状況に反発しないのでしょうか?
鼠以下ですね。やはりここは猫を蹴散らし新境地を切り開く人間の出番です。財政出動を早急に実践し、数十年間に亘る右肩下がりの状況を打破する政治家の出現が待たれます。
そのとおりですね。その意味でも、今回の自民党総裁選挙、それに続く衆議院選挙は大事です。
PB黒字は、国民の赤字と理解できます。また税は、インフレやデフレを制御するための仕組みで、格差是正のためにもつかわれています。税収で政府が事業をしているわけでないことを広めたいですね。公務員や政治家の給料は、税金で賄われているという考え方も払しょくしたいです。
利益(税収)を増やそうとして値上げ(増税)をすれば、売り上げが下がり、利益(税収)がさがることを広めたいです。
ありがとうございます。そうなんですよね。その勘違いが、国民が豊かになる政策実現を阻んでいます。正しい知識を広めることが大事です。
評価はスカラーではなくベクトルだと思います。優秀な人材という点ではAかも知れませんが、文書管理という項目ではDないしEをつけます。PB黒字化という目標を掲げること自体、D評価です。頭が良いだけに国民を言いくるめることには長けています。Aです。欧米は経済状況を見ながら割とフットワークよく税を上げたり下げたりしているように思いますが、日本では税が一旦決まるとかなり固定的です。根底には財源と考えているからなのでしょうかね。それだとしても、消費税でなく、所得税、法人税で良いように思います。
ありがとうございます。Cが最低評価のようです。