財務次官の寄稿に「100%賛成」する経済界トップ

 先日財務省事務次官が文芸春秋に寄稿した「日本の財政は破綻する」という論文について、かなり話題になっていますが、きょうは経済同友会の代表幹事が「100%賛成」という意思表示をしています。

財務次官の寄稿に「100%賛成」 バラマキ批判を擁護 同友会代表幹事

 ついでに紹介すると、タレントもテレビで「日本は借金大国だ。選挙のたびにばらまいて、子供たちへの付け回ししている現状はよくない」と財務次官の論文を支持する発言をしています。

坂上忍 “借金大国”日本のばらまき政策に懸念「子供世代にツケを回すやり方をホントやめて欲しい」

積極財政派は、まだまだ少数派である

 テレビタレントが不勉強なのは仕方ないにしても、財務省事務次官や経済同友会代表幹事という日本を代表する人物が、このような発言を繰り返すのは本当に問題です。

 問題なのですが、しかしいまの日本は「財政破綻の危機にある」というのが常識であり、「日本の財政破綻はあり得ない」というほうが、相変わらず少数派なのです。この状況は、かなり改善してきたとはいえ、まだまだ変わりません。

 テレビタレントがこういう発言をするのは、これが世間の常識だからです。テレビでは、「みんながそうだと思っていることを言う」ことが求められます。理論的に正しいことを言うことが求められるわけではありません。「みんながそうだと思っていることを言う」のがテレビタレントの仕事です。そうしないと視聴率が取れないからです。それを面白おかしく発言するのがテレビタレントの仕事です。

 しかし困るのは、「正しいとは限らないがみんながそうだと思っていること」をテレビで発言されると、世の中ではそれが「正しいこと」と上書きされてより強固に信じられるようになります。「テレビで言っていたから」というのは非常に強いプロパガンダになります。

積極財政派の戦いはこれからが正念場

 したがって、積極財政派の戦いは、まだまだこれからが正念場なのです。

 官僚や経済界のトップエリートたちをはじめ、日本国民の多くは、まだまだ「日本の財政は破綻寸前である」と信じています。また、子どものころから教科書でも「日本の財政は危機的状況」と教えられていますから、素直な子どもほど「財政再建が正しい」と信じてしまいます。

 だから日本は積極財政を行うことができず、長い間デフレから脱却できずに苦しんでいるのです。

 まだまだ気を抜かずに、財政は破綻しない、ということを近所の人に伝えてください。

本気で「ばらまき」を推進する候補者を応援すべき

 そして今度の衆議院選挙では、心の底から「ばらまき」を推進する候補者へと支援することが必要です。徹底的な積極財政。具体的には、現金給付や企業に対する粗利補償、消費税減税を本気で推進する候補者です。

 まちがっても「身を切る改革」とか「財政再建」とか「成長のための改革断行」というような「平成時代に流行したフレーズ」を連呼する候補者は支援しないようにしなくてはなりません。

 これを支援すると、平成の停滞を令和の時代に持ち越すことになります。

 先進国ではなく発展途上国としての日本を子供たちに残すこととなり、それこそ「子供たちへの付け回し」になってしまうでしょう。

6件のコメント

少し長くなりますが、お許しください。

昨日「東洋経済」のホームページから、「令和の新教養」シリーズの記事を読んでおりました、こんな記事を目にしました。

○「超時空国家」アメリカを生み出す原動力
日本に足りないのは「パワフルな妄想」だ(東洋経済)
https://toyokeizai.net/articles/amp/280665?display=b

カート・アンダーセンというアメリカ人の著書「ファンタジーランド」を紐解きながら、会話が展開されている記事です。

安藤先生はご存知と思いますが、「ファンタジーランド」という言葉の如く、アメリカのような人工的な国はSF映画のような幻想を抱き、ディズニーランドのような国家を目指す。

『共通の伝統や文化がないところで互いの結び付きをつくろうとする。意志の力で老いや死を超越できると信じ、「老いない自由」「死なない自由」を妄信する。

心から真実だと信じれば、それが真実だと構えるのがアメリカ流。「死なないと心から信じたら、死ぬはずはない」という結論。

時間が止まるというのは、物理的環境がもたらす制約からの解放を意味する。』

アメリカ人の進歩主義は未来志向であり、「時間から抜け出したいと願っている」特殊な国民。

上記の記事を読み、アメリカという国家とアメリカ人を表す言葉として我が意を得たりという感覚を持ちました。

日本がアメリカのような「ファンタジーランド」を模倣する必要はありません。
日本国民みんなの中にある『やまとこころ』が、曲がりなりにも歴史、文化、伝統の中に息づいており、『おもいだす』こともできる。
『おもいだす』ことができるから、蓄積した叡智から補正・発展が可能です。

逆に、日本が長期停滞を許しているのは、アメリカという「ファンタジーランド」の幻影から目覚めていないのと、日本の国柄を知らないから足元を見ることができない。

そこに尽きると思います。

米国のような歴史の浅い国に学ぶのではなく、日本のような神話の時代から連綿と続く国に自信をもつべきですね。

職場に減税と積極財政で盛り上がれるトモダチがいて、
「矢野の記事見た!?」
「財政破綻とかありえねーから!笑」
という会話を割と大きな声でやって、
聞いてて「まじ?」と思った人がいたら良いな。

幼稚にも「S上のやつ、けしからんコメントしやがって」
と思ってましたが、彼は単に仕事をしただけですね。

やはり「財政破綻?ありえないw」「財源?そんなもん国債に決まってるw」という感覚を多くの人が共有することですね。

まさに口コミですね。口コミは大事です。効果的でしょうね。よろしくお願いします!

安藤先生 投稿内容ではないのですが これをシェアすると 写真がでませんね。  非常に味気ないです。  見てくれるようにも思えないです。   なにか 写真が出るようにした方が良いと思います。

ありがとうございます!改善しました。

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あんどう 裕(ひろし)前・衆議院議員
慶應義塾大学経済学部卒、大手鉄道会社入社。平成9年税理士試験合格。平成10年独立し安藤裕税理士事務所を開設。平成24年12月衆議院議員総選挙により初当選。以後3期連続当選。議員連盟「 #日本の未来を考える勉強会 」前会長。税理士。